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生物文化多様性に学ぶ環境教育
-エコソフィーに学ぶ意義と可能性を考える―

子どもたちに地域研究・人類学の知をどう伝えるか。
『京都で世界を旅しよう!2013』 地球たんけんたい② の実践をふりかえり、
環境教育と架橋する、未来型ワークショップのカタチを考えます。

「京都で世界を旅しよう2013」ポスター
上記画像をクリックするとポスターをダウンロードできます。

趣 旨

 本プロジェクトの目的は、自然との深く長い関わりの中で紡がれた人間の叡智、すなわち地域研究が明らかにしてきた「エコソフィー」を環境教育に活かす意義と手法を探ることである。その目的のために、日本の現代都市に住む子どもたちや大人を対象に、世界4か所の地域の自然と文化に学ぶ「参加体験型ワークショップ」を企画実践した。この試みに今日的意義を見いだせるならば、それぞれのエコソフィーに内在する価値を、ある地域に閉じたものとしてだけではなく、他の地域や現代社会において共有され得る価値として再構築するプロセスを実践しているといえる。それは地域研究の重要な社会還元であると共に、「地域に根ざす生き方」に内在する価値を共有し、自分たちの生き方を見つめ直す本質的な環境教育の萌芽になるだろう。

 今回、子どもたちとの一連のワークショップと、それに引き続き実施された身近な京都・北山杉のふるさと、中川北山町での森林・林業体験のフィールドトリップの様子をふりかえる。そして、①グローバリゼーションの中にある自分たちの暮らしの客観視と、生物文化多様性を維持する暮らし方との比較、それぞれの長所の可視化、②人間の力を超えたものへの畏れや敬い、神秘への感性、生きる倫理や歓びなど、根源的な知覚の顕在化、③価値観の転換を触発する、エコソフィーに学ぶ「方法」の革新、④日本の子どもたちの学びをどう現地の人々との共有・往還に結びつけるか、⑤遠い世界のエコソフィーは、身近な地域の自然と文化へのまなざしと結びつくか、また地域での実践をどのように持続させていけるか、という課題/ 仮説に基づく一連のプログラムの開発と実践を検証する。

概 要

プログラム
15:00 趣旨説明/『 大草原!羊と旅する女の子』(モンゴル遊牧民)実践を通して
      飯塚宜子(同志社大学総合政策科学研究科博士後期課程1 年)
15:15 『わたしの家は雲の上』(ヒマラヤ/ チベット族)実践を通して
      木村友美 (京都大学東南アジア研究所連携助教)
15:35 『森でゴリラに会ったら、どうする?』
      (カメルーン/ バカ・ピグミー族)実践を通して
      大石高典(京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員)
15:55 『ボクはオオカミ族』( 北米先住民/ トリンギット族・カスカ族) 実践を通して
      山口未花子 (北九州市立大学特任講師)
16:15 『京都の森へ行ってみよう!』中川北山町での受け入れ
      岩井吉彌 ( 中川自治振興協議会文化的景観指定推進委員会委員長)
16:45 コメント1
      石岡廣一(中川自治振興協議会会長)
16:50 コメント2
      中野民夫(同志社大学総合政策科学研究科教授)(予定)
16:55 コメント3
      山田勇( 京都大学名誉教授)
17:00 ディスカッション
17:40 終了予定
18:00 懇親会

参加費無料・当日来場可・事前申し込み頂ければ助かります。

問い合わせ/ 申込み 飯塚宜子 norikoasile(at)gmail.com

主催
地域研究コンソーシアム、NPO法人平和環境もやいネット、
左京朝カフェ自然と文化を大事にするグループ
京都府地域力再生支援事業(トリップ5『京都の森へ行ってみよう!』)

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